ピーマンをモチーフに完成させました。下地のトーンを生かしながらツヤの有るピーマンの複雑な色合いに迫っています。光を意識し背景とのトーンの抜き差しも丁寧に見ているため最初に乗せた地が一つの空間になっています。輪郭をくくりその中を描くだけでは"…

自由表現の後はデッサンの可能性をいろいろ考えてみたいと思います。 今回は有色地デッサンです。木炭や鉛筆の粉を使ったハーフトーンの下地を作りそこから描き始めます。地のトーンより明るいパートは ねり消しゴム で白く抜き、暗いパートは鉛筆で加筆しま…

作品の部分に迫ってみました。葉のスキ間を描く技法や細やかな花の描写が伝わると思います。繊細な描画はあくまで白木の色を生かした透明感ある表現であり、作者の素材選びがここに生きています。部分によっては板の木目と描画が巧く融合し、緻密な計算を超…

モノ作りには豊かな発想と共に完成に至る過程を楽しむことが大切だと感じます。この作品の制作過程にもそれを感じました。 繊細な"ねむの木"の群生を形にするに当たり、縦45cm×横91cmの白木の板を用意し全体をサップグリーンの明るい色調で染めます。完成の…

凝った作りの作品を紹介してきたので小休止、カサゴです。ケント紙にアクリル絵の具のみで丁寧に描かれています。 写真を利用して描いてますが、ただ写すのでなく"あくまで絵の中でどう見えるか"にこだわっています。暖色系でまとめた魚に対する寒色系(背景)…